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実は
彼女に彼女がいたのはコンビニにの帰り道に知った。
なんでもない話。
なんでもない話。
そう言い聞かせながらあたしは
ここまで来たけど。
もう好きになったブレーキを止められなくて
耳を塞いでいた。
1番聞きたくなたかった真実。
あの時あたしは
彼女が言った言葉に失言した。
沈黙が続いた後、
なんでもないふりして彼女の肩を叩きながら「彼女がいるのにこんなオフ会なんて来ていいの~?」
明るく
バレないように言って。
彼女は
「うん...ね。内緒で来たんだ。」
訳有りらしく
静かに言っていた。
そんなの。
漫画みたいなの
いらない。
現実味がなさすぎて
面白くないじゃない。
桃色だったあたしの恋、一気に灰色になった。
どうしてくれんの?
神様と彼女に
勝手な怒りを抱きながらイベントに着いた。
もう完全に
彼女に対する気持ちのブレーキは止められないでいた。
「きっと、今のあたしは世界一弱いわ。」
彼女の足を
抱きながら
泣きそうになりながら小さい声で言った。
彼女は
手を握ってくれて。
なにがなんだかもう
わからなくなって
ただ彼女の足にしがみつくしか出来なかった。
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