不安

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彼女は 「逢いたい。」 そういってくれた。 嬉しかった。 ダッシュでお風呂に入って着替えて彼女に家までの道のりを教えてもらった。 びっくりした。 彼女の家はあたしのおばあちゃんちから歩いて5分もしない所だったから。 説明されて すぐわかったあたしは駅まで走った。 電車に乗って 一時間半かかってやっと着いた。 早く逢いたくて もう一回抱いてほしくって あたしは必死になって逢いに行った。 彼女の家の駅に着いた。 彼女は改札の奥で待っていてくれた。 梅雨なのに でっかいボンボンが付いたニット帽かぶっていた。 でっかいTシャツにジーパン。 あの時の可愛いサンダル。 目立っていた彼女をすぐ見付けてあたしは笑顔でおはようを言った。 この時は 彼女に彼女がいることを忘れようと思った。
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