732人が本棚に入れています
本棚に追加
/52ページ
彼女と彼女は東京と大阪の遠距離だった。
チャンスだと思った。
私はこの日から学校が終わると毎日彼女に会いに行った。
きっと困っている。
でも今はそんな事もう知らない。
あたしはあたし。
好きになってもらえるならそれでいい。
会ったら必ず手を繋いだ。
会ったら必ずキスもした。
必死だった。
初めて体験した。
こんなに人を好きになれて夢中になれるものかと。
2週間が経ち、彼女に没頭したあたしは確信した。
「もう彼女はあたしのものだ。」
「彼女はあたしが好きだ。」
自信があった。
もう怖くなんかなかった。
好きで好きで必死に追いかけた。
だから
怖くなんかなかった。
最初のコメントを投稿しよう!