カノジョ

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土曜日の新宿は 雨が降っていて 混んでいて、大雨で 最悪だった。 でもその天気とは裏腹に新宿に着いた頃にはもうあたしの頭の中はかっこいい人との妄想が繰り広げられていた。 みんなより少し時間に出遅れたあたしは そのしつこかったメールの友達にアルタまで迎えに来てもらってみんなのいるカラオケボックスに向かった。 「ガチャ」 重いドアが開いた。 もうみんなは打ち解けていたみたいで、あたし一人緊張していた。 「どうしよう笑」 オフ会の中で最年少だったあたしはずっとペコペコしたままでいるしか出来なかった。 普段は人見知りもなくて、友達に「校内生徒と顔見知りだねあんた笑」 って言われるくらいだった。 でもやっぱり このカラオケボックスにいる全員が同性愛者なんだと思うと更にどうしていいかわからなかった。 でも 嬉しかった。 ワクワクした。 いつもと違う世界にいるみたいだった。 「ここにいる人達はあたしと同じ。」 あたしは さらけ出していいんだ。image=43913381.jpg
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