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雨の日だった
僕は、母の言付けをやぶって勝手に外に出た。
お母さんが留守の間は、ちゃんとお家でおとなしくしてるのよ。
決まって母は僕にそう告げて仕事に行く。
いつもは家でゲームしたり、宿題をして暇を潰すのだが、今日は無性に外に出たかった。
雨………雲………灰色………
家を出て、あてもなく彷徨った。
別に目的があったわけではない。ただなんとなく出掛けただけだから。
気付くと、僕は丘の上にいた。
そこからは街並が全て見渡せて、広大な水平線も見える。
雨があがった。
体はびしょ濡れだ。
でもなんてすがすがしい気分だろう。
僕は、ベンチに腰掛けた。![image=44385858.jpg](https://img.estar.jp/public/user_upload/44385858.jpg?width=800&format=jpg)
![image=44385858.jpg](https://img.estar.jp/public/user_upload/44385858.jpg?width=800&format=jpg)
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