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君もこの景色を見に来たの?
後ろから声が聞こえた。
振り返るとそこには、僕と同い年くらいの少年が立っていた。
いや、たまたまここに来ただけで。きれいだからつい見てたんだ。
僕は再び街並を眺めながら答える。
澄み渡った青が染みる頃。
となり、いいかな?
少年が言う。
うん。
少年がとなりに座った。
ギシッ
二人とも雨でびしょ濡れだ。すぐに乾かさないと風邪を引いてしまう。
おかまいなしに、少年が無邪気な笑顔で僕に言った。
君、びしょびしょだね。
お前もだろ。
僕は笑われたのがかんに触ったのか、それとも恥ずかしさを隠すためなのか、ムッとした顔で答えた。
はは。そうだね。僕ここが好きなんだ。ここに来ると嫌な事とか忘れて、気分がよくなるんだ。
その気持ちを僕も理解できた。何故だか、ほっとできる。嫌な事も忘れてリラックスできる。![image=44394751.jpg](https://img.estar.jp/public/user_upload/44394751.jpg?width=800&format=jpg)
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