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夕方の6時。最近は 暗くなるのがだんだんと遅くなってきた。
この時間、大体の小学校なら小学生が野球やら、サッカーやらで遊んでいる時間だろ。
なのにグラウンドには郵便局員が一人。サッカーボールと戯れる。
「何してるんですか?」
声は真中のものだった。
オレは彼女にボールをパスする。
しかし彼女はボールを無視した。
「おいおい。スローイングになるぞ」
「昨日学校の前で私を見てる小沢さん見ました」
「あっちゃー見つかってるよ。ん?見てる人見たって、なんかヘンな感じ」
真中は何も言わずにボールに駆け寄る。そのまま、向かいの森にシュートした。
「おい、それ近所の子に借りたヤツ…」
真中は走り去った。
グラウンドにはただの郵便局員が一人。
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