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「もちろんですよぉ」 そんな春先輩に笑顔をむけ、返事をする。 「あっ!」 先を歩いていた裕が急に声をあげる。 「なぁに、裕。うるさいよぉ」 「俺、京にジャージ届けなきゃなんないんだった」 「なんで、ジャージ?」 「京、陸上部なんですよ。で、今日、ジャージ忘れたから持ってきてって言われてたのを…」 「忘れてたんだねぇ」 裕が、コクン、と首を縦にふる。 急がないと、と言いながら焦る裕に声をかける。 「じゃ、今日は京くんの中学校に遊びに行こうよ」 「京ってどこの中学なの?」  
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