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正門をくぐって、校舎へむかう。 その間の後輩たちの視線が楽しくて、嬉しくて。 少し、大人になったんだなぁ、って実感。 職員室にいって、お世話になった先生方にご挨拶。 「まぁ、悠斗くん?大きくなったねー」 「先生、ボク、身長伸びてませんよ」 「あら、そう?ごめんなさいね」 中学3年生の時の学担の先生。 クスクス笑う時の顔が素敵で、今でも明瞭に覚える。 「あら?そっちは心?」 先生が視線をボクの後ろにずらす。 「え?…あ、先生。久しぶり」 どうやら、先生も心先輩と交流があるみたい。 ニコニコしながら、その光景をみる。
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