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「いってきます」
京くんが家から出ていったのを確かめた途端に、ベッタリ、くっついてくる恋人。
「裕っ。はーなーれーろっ」
「えー。いいじゃないですかぁ」
そう言って、まかれている腕にさらに力をいれてくる。
「2人きりなんて、久しぶりなんだし」
確かに、夏休みとか、休日はいつも皆と遊んでいた。
「…わかったよ」
あまりにも寂しそうに言うものだから、許してしまった。
なんだかんだ言って、けっきょく、裕には甘い。
「……っ」
されるがままになっていると、口をふさがれる。
「ゆーうー」
「お、怒んないでくださいよぉ」
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