3.

4/6
444人が本棚に入れています
本棚に追加
/117ページ
「……」 「せ、先輩?」 「なぁ、裕」 「はい?」 最近の悠斗、どう思う? 聞きたいけど、聞けない。 「…やっぱ、なんでもない」 聞いたら、裕は悠斗を監視するかのように見守るだろう。 それでは、いけないような気がする。 悠斗を疑っているようで。 「なんですか?それ」 心配だけど、本人が大丈夫だ、と言っているのだから、疑ってはいけない…のかな? 「心せんぱーい?」 んー。 どうなんだろ。 でも、なんかあってからじゃ、遅いしな。 「せーんぱいっ」 お節介、てこともあるし、どうしよ。 「……」 「わっ。ちょっと、裕?!」 悶々と考えていると、裕がオレの服に手を忍ばせてきた。
/117ページ

最初のコメントを投稿しよう!