4.

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「なんか食うか?」 もうすぐ夕食時。 「んー。肉じゃが!」 「…下準備、時間かかりそ」 小さな声でぼやきながら、キッチンの方に足を動かしている。 「俺も手伝うっ」 「いらん。よけいに時間かかる」 「気にすんな。洗い物くらいできるって」 狭い空間に男2人は少しきつい。 「いってー!指切ったぁ!」 調理を始めるやいなや指を切った。 出だし不調。 「もうお前、ソファー座っとけ」 「はっ。まだ、指切っただけだし」 「うぜぇ。早くいけ」 キッチンから無理矢理おいだされる。 俺としては、長く一緒にいたいだけなのに。 それに気づけないなんて、誠一もまだまだ、未熟だな。
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