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「悠斗、お前、付き合ってるやついるって言ってたよな?…もしかして、そいつに」 ボクの顔を覗き込む心先輩の顔が心配でたまらないという顔。 無駄に心配はかけたくない。 「なに言ってんですかぁっ?ほら、みんなのトコにいきましょ。裕が来てたらボク、ヤキモチ妬かれちゃいますぅ」 「え、あっ。ちょ、悠斗っ?」 心先輩の制止の声を無視して、みんなのところにもどる。 「心先輩!悠斗となにしてたんですか?」 いつのまにか裕が来ていて、こちらを睨んでいる。 「そんな、怖い顔しないでよ。なんにもやってないよ。ね、心先輩?」 ボクの後に続いてきた心先輩のほうに振り向き、問いかける。
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