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○月○月
私は今日広場に行くのを後々後悔するとは思わなかった
今日はいつものように、溜まり場に行くと、いつもは誰かしら居るはずの公園には、誰一人居なかった…嫌、一人しか居なかった。
「あれ、青木さん、どうしたの?」
いつもなら、私を見る度にちょっかい出してくる郁は、上の空…とまではいかないものの、ぼんやりと私を見ているだけだった。
「ん、おはよぅ」
いつもとは違う話し方で引っ掛かる物を覚えた私は、何時もとは違う真面目な顔で尋ねた。
「青木さん、何かあったの?」
うつ向いたままの郁を心配そうに見下ろしているのに気付き、隣に座った。
重たい口を開いて、郁の唇から発しられた言葉に息を飲んだ
「ん、鈴と別れた…。」
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