青木 郁

2/3
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/48ページ
郁…青木さんと会ってからまだ日が浅いけど、あの日から毎日顔を見るようになって、その度に小学生だのチビだのと言ってきた。 話していても、ある人が来ると、話を止めてその人の元へ行く事に気付いた。 「郁~、お待たせぇ~><」 パタパタと、走ってくる女性は、青木さん目掛けて突っ走って来た。 「おせぇぞ、鈴!!」 あたかも待った!ような態度で青木は腕を組み………けど何処か幸せそうに笑い、彼女…そう、佐藤 鈴、私より一つ上の人で、受験生だ。 どれくらい青木さんが機嫌が悪くても、たちまちいつも通りになる。 私はその時、気付かなければ良かった…、この胸の高鳴りに。
/48ページ

最初のコメントを投稿しよう!