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「………」
某クイズ番組ように溜めようとする行幸の頭を裕之がはたく
「いてー…ゆきらんぼー…」
「さっさと言いなさい」
「わかったよ…その死顔をみてしまった人はその死の瞬間を見に行かなきゃ行けないから鏡に吸い込まれるんだって。」
「逃げられないのか?それ」
「いやぁそれはわかんねぇよ噂だから。問題はな、ゆき」
頭をさすりながら行幸がため息をつく
「昨日のニュースで報道された奴が隣町の高校生らしいってことだよ」
裕之が一瞬ぽかんとした表情で行幸を見る。
「行幸、確に問題だけどそんな深刻な顔をするほどか?」
ちょっと憤慨した顔で行幸は下を向く
「うん…だってお前は興味ないだろうけどさ、今までに事件が起きたところをリストアップして地図に書き込んで…」
「線で繋いだと。」
「そう…そしたら綺麗な直線になって、」
「…」
「次はきっとここなんだ」
行幸はIQ140の秀才ゆえに謎の多い事件を勝手に自分で解決して謎をとくという趣味があった。
そして彼の予想はよく当たる。
裕之はそれを知っているからこそ、少しだけ顔を曇らせた
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