【出会い】

3/3
11人が本棚に入れています
本棚に追加
/10ページ
学校… 「本当に祥が申し訳ありません」 謝ってるのは俺の母さんだ。 「うるせ~よ!ぶっ殺すぞ」 親に対してかなり強がってるが内心かなり動揺している… 家… 「あんたねぇ~、暇を持て余してるからこんな事するのよ。まだ2年生だし部活でもしたら?」 「部活?は?嫌だから、部活なんかするくらいなら死んだ方がマシやし」 「ハァ~まあいいわ。パパが帰って来たらうんとしかってもらいますからね!」 結局…親父に耳がくさるほど説教され、怒られた… 次の日 朝めずらしく早く目が覚めた祥はいつもより早く学校に行った! 学校では野球部と陸上部が朝練をしていた… 俺には関係ないし… そう思って教室に行こうとした時… コロコロ……… 「おい!そこの2年、ボール取ってくれ!」 「あ!はい」 祥は少しむかついていた。そこの2年?偉そうに何だよ! 頭にきていたがボールを返さないわけにはいかないし 仕方なくボールを投げた… シュルルル~……… パ~ン! !? 自分でもビックリした!! こんな速い球が投げれるなんて… それに何だか気持ちよかった。 「お…おい!そこの2年来い!」 「は…はい」 あ~あ面倒くせ~… どうやって切り抜けよう? 先輩達が怒ってると思った祥は、面倒くさそうに近付いて行った。 「おい!お前野球やったことあるか?」 「いえ!ありませんけど…」 「マジかよ?素人であんだけの球を投げるとか、どんだけ?野球部に入んない?楽しいよ!」 先輩達の予想外の反応に戸惑っていたが… 野球?冗談じゃねぇ… 面倒くさいから 「いえ、僕はいいです。」 「まあまあ、とりあえず朝練参加してみない?体操着あるやろ?それから決めるのもいいと思うけど…」 半ば強引に野球部の朝練に参加する事になってしまった… これが、祥の人生の中心となる野球との出会い…
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!