先輩と一緒

そのままのぎこちない雰囲気で卒業式は終わってしまい。
卒業生たちが退場し、来賓と保護者が出て行ってしまえば、体育館はすぐに会話の渦に飲み込まれた。
泣く子、それを慰める子、怠そうに放課後のことを話す子。
そして、怒号が響く。
それは言わずもがなの生徒指導で、愚痴としか思えない説教を浴びせられる。
憂鬱な気分が、泣きそうになった。
そして、それが終われば片付け開始。
机や椅子、看板を在校生で片付け(無論、先生は手伝わない)。
30分も掛からずに終わった。卒業生は、未だ教室で何かしている。
五月蠅い自分達に負けないくらい、騒いでいるのだろう。
一年早く生まれていれば、もっと大人になれていたのかな。
くだらない考え事をしてたら、友人が手を振って呼んでいた。