招かねざる変化

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「えー、今日で水泳は終わりだが、出席日数が足りないやつがいるな。今から呼ぶやつは、明日の放課後に補習だ。枯白、――」    大地は吹き出しそうになった。すると、流水がギッと睨んできた。――えっ?今のアウト?   「――浜田、薪半。以上の生徒だ」    ――え?  先生、今俺の名前呼びましたよね?ちょくちょく水泳サボっていた流水はともかく、俺は休んだことないですよ?    そんな言葉が口をついて出るわけもなく、大地はよくわからないまま補習対象になった。    なんだか、異常に疲れる一時間だったな。      その後は、体育の授業に比べるとあっという間に過ぎていって、気付くともう放課後になっていた。
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