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「そういえば、おじいちゃんが新しい創作和菓子作ったんですよ。試食でもしに来ませんか?」
突然風馬が言った。彼の祖父は、昔気質の和菓子職人だ。
「マジで?行く行く」
早速大地が乗った。
「私も」
「いつかみたいに『ご家族にもどうぞ』とか言って、一箱タダで貰えたりしてな」
「そんなこともありましたね」
「風馬ん家は、なぜか商売意識が薄いからな」
風馬が笑う。
とかどうとか言いながら、四人は和菓子屋に向かっていった。
誰も気にしていないことだけど、時刻は午後六時を指そうとしていた……。
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