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ボゥーッと黒板を眺めて、この間が耐えられなくなり
話す相手を探すため、まず後ろを振り向いた。
私の一つ後ろの席
私と同じように座っていた一人の女の子がいた
彼女は私なんかよりもずっと退屈そうで、寂しそうで
しゃべりたいはずなのにあえてしないという雰囲気だった
普通なら話しかけたりはしないのだろう
きっと話したくないんじゃない?
そう思うんじゃないか
私だってそう思った
だけど同情という感情なんかじゃなく
ただ気になる
それが最初の印象だ
いつの間にか私は彼女に話しかけていた
ただ気になるという好奇心で。
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