―生きていた頃―

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        ぼんやりとした人としての最期だと思えた。     幼い頃、光の無い夜が怖くて泣いてばかりいたシーラの両手を母親が握りながら寝かしつけてくれた時を思い出しながら、眠るような最期だった――――――――――はずだった。
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