動揺

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軽い不安と期待を胸に、親友からの往復ハガキを眺めてた。 「ヒロシの結婚披露宴招待状に、動揺する事無いのに…」 一つの想像を掻き消すように、一人の部屋で呟く。 日課のビールを空け、ベッドに潜っても、まだ一つの想像に捕らわれる。 ("ナツ"は来るのか…?) ナツとはヒロシの紹介で付き合い始め、5年も前に別れてる。 別れの原因は、思い出せない程、他愛も無い事だ。 今では、俺にも恋人が居るし、ナツは結婚したと聞いている。 しかし、ナツの事を思い出に昇華しきれてないのも事実だ。 (俺って、女々しいな…) (ヒロシとは、まだ親交があるのだろうか…?) (………………。) (……………) 何時しか眠りについていた。
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