緊張

2/3
2人が本棚に入れています
本棚に追加
/13ページ
俺の名前は 赤城 泰治 皆には赤城と呼ばれている ある年の春 桜並木が咲き乱れる頃 俺は高校へ入学した 右見ても左見ても知らない人ばかり 体が動かない程、滅茶苦茶に緊張している 公立を受けたかったが私立に行った自分を後悔する ガリベン、イケメン、族かと思う位恐い人達。 赤城 『何でここきたんだろ…』 こんな事を言いながら校門をくぐり体育館へ向かうとすぐに入学式が始まった 校長 『えーっと、高校生になるにあたって…』 校長の話は何処に行っても長いなと改めて感じた 思わず口にしてしまった 赤城 『だりぃな…』 そう言いつつしっかりと話を聞いていた 校長 『在校生から花束を贈呈します』 「…いらねぇ…」と言う声がざわめくなか俺は有難うと言うだけでしらけた空気をだしていた 入学おめでとうという言葉さえシカトしていた 後になって後悔する事を知っていながら…
/13ページ

最初のコメントを投稿しよう!