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おーい、本気ですか慎くん?
「ほんとは部下を取るって話すらも嫌だったんだぞ? そんな俺にリーダーを進める君たちは鬼ですか?」
マジに嫌な顔をして言ったからか、慎達はそれ以上食い下がるようなことはなかった。
というより、なぜかみんなそれだけで黙りこんでしまう。
「……とりあえず、俺は生活の係りをしたいかな。向こう行ったら料理作るらしいし、俺、料理はそこそこ出来るつもりだし」
どこにも焦点を合わせずに俺がそう呟いても、すぐには誰も何も応えることはなかった。
……流石に、このままの雰囲気はマズイな…………どしよ。
「おーい、二班。静かになるなー。ちゃっちゃと係りを決めてくれー」
「はーい」
やる気がないのかあるのかわからない担任の声に、創也と慎が短く応える。
「……じゃ、とりあえずみんなも決めてくれ」
「よく言うな、お前。自分だけワガママ通しやがって」
係り決めを促すつもりで言った瞬間に坂巻に噛みつかれた。
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