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本当なら俺達も先週のゴールデンウィークの間にふれあい合宿に行くための準備をしなければならなかったのだが、生憎とそれが出来なかったから俺達はこうして貴重な昼休みを潰すはめになっている。
あの状況下でそんなことにまで頭を回していたら、間違いなく俺達は今こうして生きてはいなかっただろう。
……まぁ、俺に関して言えば今でも生きているのが不思議だがな。
ゴールデンウィークの最終日、俺達はmemとゆう『特体者によって形成された組織』に赴き、ゴールデンウィークに起きた事件のことについて詳しく事情聴取がなされた。
『特体者』というのは簡単に言えば超能力者のことで、俺や創也、慎の三人がこれに当てはまる。
ゴールデンウィークの事件とは……俺が過去に犯してしまった事件の延長戦のようなモノ。
詰まるところ『特体者』と、人間を食べることの出来る化け物、『コーラス』との血なまぐさい殺し合いだ。
そんな、今の二十一世紀な時代を考えれば一笑に出来るような話が嘘だとするのなら、俺はどれだけ救われるだろうか……。
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