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ま、そんなこんながあったおかげで今、俺達は今後についてのスケジュール、もとい対策を考えていた。
「買い物は明日行くとして、創也達は何を持って行く?」
何を、というはもちろん、『何を隠し持って行くか』という質問だ。
学生の基本は規則破り。
これに尽きると言っても過言ではないだろう。
特に、こういったイベント事なら尚更だ。
それを正しく理解していた創也はニカリと悪戯小僧のような笑みを浮かべる。
「そりゃあもちろん、冊子に載ってるモノ(持ち込み禁止のヤツ)は持って行くつもりだぜ?」
創也のいつもの軽口に、俺も笑いながら「やっぱり」と応えてやった。
慎に話をふってみるも、
「いや、僕は遠慮しとくよ」
真面目なので、そんなふうに返されてしまった。
「朔真くん達が持ってくるんだったら、僕は必要ないでしょ? 現地で貸してね」
……訂正、真面目なんじゃなくて腹黒いだけでした。
「んじゃ、とりあえず冗談は置いといて。memの方から今回の学校行事のコレに関しては別になんも言われなかったけど、どうする?」
真剣な俺の表情を見たからか、創也も慎も、すぐにその空気を感じ取ってくれた。
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