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礼二郎と敦と○○
むせ返るような 夏の照り返しの歩道が
蘇る
窓に映る景色は 相変わらず白く舞う風景
もうすぐ 3月だというのに
名ばかりの日々
夢のように 過ぎていく日々
苦悩の海にもがく人々に少しでも 明日への
方向を与えていけることもひとつの心情として来た
おこがましいか、などと思いながら
あまりの熱いエスプレッソに胸が焼けそうになり 礼二郎は咳を落とした
「あいかわらず、顔に似合わずにあほな探偵じゃ」
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