礼二郎と敦と○○

1/54
5人が本棚に入れています
本棚に追加
/59ページ

礼二郎と敦と○○

むせ返るような  夏の照り返しの歩道が 蘇る 窓に映る景色は 相変わらず白く舞う風景 もうすぐ 3月だというのに 名ばかりの日々 夢のように 過ぎていく日々 苦悩の海にもがく人々に少しでも 明日への 方向を与えていけることもひとつの心情として来た おこがましいか、などと思いながら あまりの熱いエスプレッソに胸が焼けそうになり 礼二郎は咳を落とした 「あいかわらず、顔に似合わずにあほな探偵じゃ」
/59ページ

最初のコメントを投稿しよう!