第三話・―幸せを呼ぶ泪―

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「……何か、分かったのか。キラー・ビー」  キラー・ビーが睨みながら、殺気を込め始めたのに気付いたのだろう。  小さく息を吐きながら、短い沈黙を破ってそう問いかけたのはMADMANで、視線は隆から外さないままそう呟いた。  キラー・ビーは無言で頷くと、手近にあった椅子を引き寄せながら、MADMANに持っていた書類の束を手渡す。  そうしてようやく隆から視線を外すと、存在の無視を決め込むつもりなのか、後は一切構わずに、ただMADMANに向かって言った。
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