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「……楓、愛してる。全てが終わったら、俺は永遠に、君だけのために生きる事を誓うよ」
隆は誓うように楓の耳元でしっかりとした、だが囁やくような声音で言うと、優しく頬を撫で、そのままゆっくりと離れる。
「……それじゃあ、行ってくるよ」
それからすぐに、未練を断ち切るように隆はきびすを返す。
そうして上半身だけ振り向いくと、決意を込めた声音で続け、そこからは二度と振り向きもせずに、眠っている楓に、肩越しに手を振って病室を後にした。
そうして楓だけが残された、誰もいなくなった病室を、本当の静寂だけが支配した――。
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