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『う~ん…大体ここら辺だと思うんだけど…』
寝床を抜け出したディオは目撃情報を元に、怪盗を探した。
だが、そう簡単には見つからない…それは当たり前であり、怪盗がそんなに易々見つかる訳がない。
ディオが諦めかけて帰ろうとした時だった…草の茂みの方から、ガサガサと言う音が響き渡った。
その茂みから出てきたのは、闇に紛れるような黒いスーツに紅いネクタイをした金髪碧眼の少年だった。少年が口を開く、
『君の名前は?』
ディオは直感で気づいた…
彼が、名前を盗むと言う噂の怪盗だと言うこと…
それから今自分が名乗ったら名前を取られてしまうと言うこと…
そこでディオは逆に問う。
『アナタが名前を欲する理由を教えてくれたら教えてあげる。』
すると、金髪の少年は少しだけ驚いた様だった。
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