Roland Ratzenberger

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『シムテックチームを愛してくれたキミ。日本で走っていたキミ。そんなキミが大好き。タンブレロを出た瞬間、キミのさようならの声が聞こえてきたような気がする。キミは生きることをやめ、静かに旅立った。振り返りもせず。』 『いつもF1で頑張っていた、キミが一番輝いて見える。最後までF1で走り、最後までシムテックを愛したキミ。そんなキミがキミらしくて好きだよ。やっとキミの夢が叶った。いつまでもこの場所でいられるって思ってた。でも夢が叶った瞬間(とき)、キミは旅立ってしまった。次の命のために。』 『夢の中で自分がキミの所まで走って行ったかもしれない。必死にキミを助けていたかもしれない。でも、どんなに手を伸ばしてもキミは目を覚まさない。少しでもいいから、最後に話てほしかった。そして、元気いっぱいないつも笑顔いっぱいな姿で、またこの場所に帰ってきてほしかった。キミは今も天でシムテックと走っているから。』 『大好きなことをやって旅立った自分の大好きな人。それはキミだよ。そこで振り返ると、そっとキミが笑う。キミの夢、キミの笑顔、キミの涙、全て抱きしめたい。ずっと、そばにいるから。シムテックとどこまでも走り続けるキミ。』 誰よりも速いレーサーに…image=135642400.jpg
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