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「お~い。みんな座れ~。今日は席替えをするぞ~。」
急に先生が入ってきて第一声がそれかよ。とあたしは思った。
そのときまたまたみちると桜はこんな話をしていた。
「うわぁ~どこがいい?桜~。」
みちるがいかにもドキドキしてますっていうような顔をしていった。
「決まってるじゃん。やっぱ和人くんのトナリよっ!みちるは?」
「そうだねぇ…。有賀くんのトナリねぇ…。いいかもね…。」
ニヤっと獲物をねらうような目をみちるはしていた。
「くじひけぇい~」
先生がかったるそうにいう。自分で席替えするっていったのに。
「みちるどう?どこだった?」
「一番端の廊下側だった~。桜は?」
「あっ近い近い~あたしもだよ。でも和人くんはどこなんだろ~。」
そのときまた
「じゃあ席につけ~。」
かったるそうな先生の声。
「和人君全然近くじゃないね~。残念。となりは…」
「え!?朝倉かよっ!死ねよ~最悪~。」
桜がキレている。
「でもいいじゃない。変にかわいい子よりずっと安全~。」
腕をくんでみちるがいってる。
「うわっ和人くんのトナリ朝倉さん…。」
「うわぁ…。」
ほかの女子達も口々にいってるのが聞こえる。
…だから全部聞こえてんだよ…。興味ないしっ!!
あたしは心の中で思った。そのときだった。
「トナリ朝倉さんか~。よろしくな~。」
「………。」
そう、こいつが有賀和人。
今までの話を聞いてわかるように、すごく人気のある男子だ。
でもそんなのあたしにはどうでもいいの。興味ないし。
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