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two beauty2 バレちゃった!!
「いらっしゃいませぇ~。」
にぎやかなお店。お客様の笑顔。
そんな中あたしにはこの男しかみえない…。
「ねっ…朝倉夏架さん?」
「へ…えっ…あ…あの…。かんちがいされてませんかぁ?あたしはみゆきでぇすっ。お知り合いと似てるのかしらぁっ~?」
ひきつった笑顔でしらばくれる。
「…てめぇ…ホストなめんなよ?」
有賀があくどい顔をする。
「………。」
しらばくれてみたけれど、やっぱり通じないみたいです…。はぁ…。
「これっさっきお前と学校であったときに落としていったポケットティッシュ…。そう…東京ラビリンスとレビアン両方の広告がのったティッシュだ。そんなかにこの名刺入ってたんだよね…。
「みゆき。芸能社長、ピンク、甘い物好き」
って書いてあるけど…。これお客様のプロフィールだろ?忘れてたら話になんないもんなぁ?これも仕事のうちだから。それにこのティッシュお店以外じゃまだ配ってないって知ってた?それを何で持ってたのかなぁ?説明していただきましょうか。みゆきさん?」
「……。なんで…。あんたこそなんでこんなとこいんのよ…。」
認めざるをえなかった…。あたしの負けだ。
「俺、レビアンのホストなんだよね…。今日はリリ社長にレビアンの会計の明細書を届けに来たわけ。今まではあっちでリリさんと話してる龍さん一人だけだったんだけど今日から俺も同行することになってね…。」
「てかなんでホストなんてやってんのよ。」
それを聞こうとしたとき。
「俊~?いくぞ~。ってあれ!?もしかして…。今、人気のみゆきちゃんじゃ!?」
「え…あ…う…。」
「うわぁ~みゆきちゃんだぁ~はじめましてレビアンのホストの龍です~仲良くしてね~。」
龍さんが目を輝かせながら、あたしの手をとってぶんぶんと握手する。
「そうなのよぉ~。最近人気あがってきちゃって~ねぇ?みゆき?」
近くで見ていたリリさんが笑顔でいう。
「え…あっはぁい」
あたしもひきつった笑顔でいう。
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