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「じゃあ今月もよろしくお願いします。リリ社長~。」
龍さんがいう。
「えぇ。後でレビアンの方にも顔を出すから。がんばって。」
リリさんが笑顔でいった。そして有賀が、
「じゃあねみゆき、またあとでな。」
にっこり笑ってでていこうとした。
「二度とくんな!!」
あたしは叫ぶ。
「どうしたの?みゆき~。そんな怖い顔して~。俊くんと知り合いなの??」
「知り合いも何も…。同じ学校、同じクラスの男子です…。」
「あらっ??そうなの!?俊くん大人よねぇ~。」
リリさんが頬を染めていう。
「みゆきさん2番テーブルさんお呼びです。」
「はい…。」
あたしは仕事に戻る。くそっ…何であんなヤツにバレなきゃ……。
あたしはブツクサいいながら仕事をこなした。
「ありがとうございましたぁ~。」
「ふ~やっと最後の客帰った~。」
マミさんがリラックスモードでいった。
「はぁいみんな今日もおつかれさま~。」
リリさんがいう。
そして帰る用意して、ホステス用の出口、いわゆる職員通路出口を通ろうとしたとき、
「いや~おもしろいこと知っちゃったなぁ~。」
突然声が聞こえた。隣を見ると…。
「有賀…。」
あたしはにらみながらいう。
「俺は俊。有賀じゃないよ?みゆきさん?」
笑って勝ち誇ったようにいう。
「……死ねよ…。」
「あぁ~。今人気ホステスさんって口悪いんだなぁ~がっかり。」
「………。」
怒りがこみあげてきてしょうがない。
「まさかあの朝倉がねぇ~。学校とは全く違う朝倉が~。で、何やってんの?こんな仕事。」
「どうでもいいでしょ…。それよりあんたこそなんで。」
「ん~俺も秘密。」
「あっそ…。」
あたしはこいつにこれ以上関わりたくなくて歩き出す。
「いやぁ~一気に仲良くなったね。みゆきちゃん??」
「……いわないでよ!!学校には!!」
「いうわけないでしょ。俺も道連れになっちゃうだろ…」
「じゃあ学校でも話しかけたりしないでよね…。あんまり人と話したくないの。」
「え~何で?別に普通に話しても問題なくねぇ?」
「…うるさい!!あんたには関係ない!じゃあね。」
「お~い待てよ~。」
あぁっ!!もう何で知られちゃったんだろ…。本当に最悪!!明日からどうしたら…。
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