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「ハァ…ハァ…。確か…こっちの方から…聞こえたはず。」
羽音は息を切らしながら辺りを見回した。
前には廃墟がたたずんでいる。
後ろには深い森が広がっているだけ。
見る限り、人らしき人は見当たらない。
「ハァ…ハァ…。だ…れなの?
私を呼んだのは…誰…?」
羽音は姿の見えない、自分を呼んだであろう人に向かって話しかけた。
『…きっと来てくれると思ってたよ。羽音。』
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