220人が本棚に入れています
本棚に追加
弥彦「あっっぶね~」
弥彦はギリギリの所で緋影の剣を躱した。
緋影「あれを躱すとは……」
弥彦「言っただろ。本気を出さないと俺には勝てないって」
緋影「なるほど。では次の一撃で終わらせる」
緋影はそう言うと剣を上に持ち上げ剣先を地に向けた構えをした。
!!!!!!!
弥彦(なんだ。あの構えは??全然、隙がない……しかも剣に殺気が混じっている)
さっきまでと雰囲気が違う緋影に弥彦のひたいには、汗が流れた。
緋影「鴎勒流剣術、有量龍牙」
緋影はすさまじい速さで弥彦に向かい走りだした。
弥彦「緋村流剣術、十字斬撃」
弥彦は剣を十字に振った。
二人がお互いを通り抜けた瞬間……
弥彦「やっぱ……強い……ぜ」
弥彦は肩から血を出し倒れた。
緋影「フン……君のが上の様だ…」
緋影は腹から血が大量に流れていた。
羽鳥「弥彦、大丈夫か?」
羽鳥は弥彦の方に向かった。
弥彦「はぁはぁ、やっぱ強かったな…」
緋影「いや、未来ある少年…きみの勝ちだ…」
緋影は、精一杯の力で立ち上がり、弥彦のもとに向かった。
緋影「今、気付いたことがある。俺はどうやら間違っていたようだ。すまなかった」
弥彦「分かってくれて良かったですよ」
弥彦は緋影に手を差し伸べた。
最初のコメントを投稿しよう!