~協奏曲~コンチェルト

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弥彦「あっっぶね~」 弥彦はギリギリの所で緋影の剣を躱した。 緋影「あれを躱すとは……」 弥彦「言っただろ。本気を出さないと俺には勝てないって」 緋影「なるほど。では次の一撃で終わらせる」 緋影はそう言うと剣を上に持ち上げ剣先を地に向けた構えをした。 !!!!!!! 弥彦(なんだ。あの構えは??全然、隙がない……しかも剣に殺気が混じっている) さっきまでと雰囲気が違う緋影に弥彦のひたいには、汗が流れた。 緋影「鴎勒流剣術、有量龍牙」 緋影はすさまじい速さで弥彦に向かい走りだした。 弥彦「緋村流剣術、十字斬撃」 弥彦は剣を十字に振った。 二人がお互いを通り抜けた瞬間…… 弥彦「やっぱ……強い……ぜ」 弥彦は肩から血を出し倒れた。 緋影「フン……君のが上の様だ…」 緋影は腹から血が大量に流れていた。 羽鳥「弥彦、大丈夫か?」 羽鳥は弥彦の方に向かった。 弥彦「はぁはぁ、やっぱ強かったな…」 緋影「いや、未来ある少年…きみの勝ちだ…」 緋影は、精一杯の力で立ち上がり、弥彦のもとに向かった。 緋影「今、気付いたことがある。俺はどうやら間違っていたようだ。すまなかった」 弥彦「分かってくれて良かったですよ」 弥彦は緋影に手を差し伸べた。      
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