~夜弾曲~ブルース

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そこには、肩やひたいから血を流して立っているアイズと二人の血まみれの遺体があった。 康平「一体、何が……?」 アイズ「夏美を探しに市内の方に行ったら……」 アイズは、無言で立ったままであった。 紘基「こいつらに襲撃されたのか??」 アイズ「ああ。それに夏美が……夏美がこいつらに殺された」 康平・紘基「!!!!」 僕達はアイズの言葉に二人とも驚いた。 康平「そんな…普通の生徒なのに。許せない…もう許せない~。政府の奴らめ~」 僕は感情的になり叫んだ。 アイズ「俺も人を殺してしまった……」 康平「心配するなって。自分を守るため仕方がなかったことだろ。僕こそ、一緒に探しに行っていれば」 紘基「俺も一緒に行けばよかったぜ」 康平「とりあえず、校舎で手当てをしよう。紘基、そっちの肩を持って」 僕と紘基はアイズに肩をかし、校舎に入っていった。 紘基「夏美は…??」 アイズ「近くの民家のベッドで寝かしてきた。夏美……」 アイズはいつもの冷静な雰囲気はなく、今にも泣きそうな顔であった。 康平(相当、辛いんだろうな…一人にしてあげよう) 手当てを終えた僕達はアイズを一人、残し部屋を出た。      
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