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二人は色々な所を探したが見つからなかった。
三爾郎「どこ行ったんだ。あのバカ」
里子「市内らへんには、いないみたいですね」
三爾郎「他を探そう」
里子「はい」
二人はそう言って車に乗り込み、郊外の廃工場の方に向かった。
廃工場を見つけた二人は歩いて中に入っていった。
里子「達也~た……キャァア~」
里子は突然、叫んだ。その声は、工場内に鳴り響いた。
三爾郎「どうした」
里子の視線の方を見ると血の池が広がり、そこに二人の遺体があった。
里子「だれが、こんなこと…」
三爾郎「もう一人は、2700万の賞金首の陸だ。たぶん、賞金稼ぎの奴らがやったんだろう」
里子「えっ??じゃあ、ターゲットが死んでるってことは…」
三爾郎「俺達はプログラム終了だ」
里子「そっか。なんか喜んでいいのか分かりませんね」
里子は辛そうな顔で言った。
三爾郎「そうだな。ん……??」
三爾郎は陸の手の中で光るものに気が付いた。三爾郎は陸の手から光るものを取った。
里子「なんですか??」
三爾郎「時計だ。二つとも針が止まっている。殺された時間なのかな」
二つの時計は「7:23」と「5:10」を差していた。
ただ今の時刻「15:37」
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