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平山は徐(おもむろ)に携帯を鞄(かばん)から取り出した
この会社の営業の件である
[ピポパポペ🎶]
トゥルルルル―…
すると,甲高い声で
部長「はい!お電話有難う御座います
こちら南那(なんな)株式会社で御座います!」
電話に出たのは,平山が勤務する会社の上司だった
殆どの場合,会社に連絡すると部長が出て対応する
この日は社内設備に関して,他社の営業マンが来ており,対話中である
平山「あ!私です!平山です!
今日就いた,株式会社「踊り子」へ営業の件に関してなんですが…」
と聞くと
部長は笑いながら答えた
部長「あの「踊り子」に就いておるのか!
わっはっはっは
して,お前はこの会社に勤務して何年経つ?」
平山は直ぐに答えた
平山「はい!今日で1年目になります!
それが何か…?」
部長「我が社では社員が勤務して1年経つと,お前が今就いている会社「踊り子」に出向くよう義務付けているんだ」
過去に約200人もの社員が「踊り子」に出向いていたが,
ある日の境に出向く者が居なくなった為,急遽その日空いていた平山が繋ぐようになったのだ
その理由は定かでは無いが,とにかく行くだけで「踊り子」になれるらしい
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