始まり

3/3
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/10ページ
平山は徐(おもむろ)に携帯を鞄(かばん)から取り出した   この会社の営業の件である   [ピポパポペ🎶] トゥルルルル―…   すると,甲高い声で   部長「はい!お電話有難う御座います こちら南那(なんな)株式会社で御座います!」   電話に出たのは,平山が勤務する会社の上司だった   殆どの場合,会社に連絡すると部長が出て対応する   この日は社内設備に関して,他社の営業マンが来ており,対話中である   平山「あ!私です!平山です! 今日就いた,株式会社「踊り子」へ営業の件に関してなんですが…」   と聞くと 部長は笑いながら答えた   部長「あの「踊り子」に就いておるのか! わっはっはっは して,お前はこの会社に勤務して何年経つ?」   平山は直ぐに答えた   平山「はい!今日で1年目になります! それが何か…?」   部長「我が社では社員が勤務して1年経つと,お前が今就いている会社「踊り子」に出向くよう義務付けているんだ」   過去に約200人もの社員が「踊り子」に出向いていたが, ある日の境に出向く者が居なくなった為,急遽その日空いていた平山が繋ぐようになったのだ   その理由は定かでは無いが,とにかく行くだけで「踊り子」になれるらしい
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!