4人が本棚に入れています
本棚に追加
このころ 彼が戻って来た。他の女 妊娠させておろしてもらったらストーカーされてると。当たり前やん。かくまってくれと言われてあたし どうぞと言った。考える暇ないもの。花ちゃんの事で精一杯。でも臨月のお腹をさわって中で動く花ちゃんにいつの間にか話し掛けるようになっていた彼。
『この子二人で育てよう。結婚しよう。』
彼はどこかで自分の子というのを実感したのだろうか。
大きくなるお腹を抱え毎日毎日階段の上に座り込み何時間も泣いた。
ここから落ちたら死ねるかな…何て何時間も考えて。地獄だった自分との戦い。
彼が戻って数週間花ちゃんが出て来るのを楽しみにしていた。妊婦生活の中で1番幸せだった。
ホントに幸せだった。
最初のコメントを投稿しよう!