44人が本棚に入れています
本棚に追加
なまじ心を持ったがばかりに傷つく私。
此の碧い瞳は貴方ばかりを捉えてて
それでも貴方は振り向いて下さる事は無く
私を硝子の檻から連れ出して下さった頃の幸せそうな笑顔
・・・あれは偽りだったのですか?
私は貴方だけのモノ
言葉を紡げぬこの口が恨めしい
私は貴方だけのアリス
永久に貴方のお傍に在りましょう
私は貴方の所有物
愛を乞う私が愚かなのは分かっております
私は貴方の人形
私は貴方に恋してしまった
叶わぬのなら手足をもいで青銅の匣に閉じ込めて
二度と貴方の顔など見れぬように
二度と幻想なんか抱けぬように
月夜に蒼く青白く私の頬を涙がなぞる
硝子の瞳から溢れ出す涙
それは血の味がいたしました
・・・嗚呼、貴方が恨めしい
最初のコメントを投稿しよう!