陶製人形の夜想曲

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なまじ心を持ったがばかりに傷つく私。 此の碧い瞳は貴方ばかりを捉えてて それでも貴方は振り向いて下さる事は無く 私を硝子の檻から連れ出して下さった頃の幸せそうな笑顔 ・・・あれは偽りだったのですか? 私は貴方だけのモノ 言葉を紡げぬこの口が恨めしい 私は貴方だけのアリス 永久に貴方のお傍に在りましょう 私は貴方の所有物 愛を乞う私が愚かなのは分かっております 私は貴方の人形 私は貴方に恋してしまった 叶わぬのなら手足をもいで青銅の匣に閉じ込めて 二度と貴方の顔など見れぬように 二度と幻想なんか抱けぬように 月夜に蒼く青白く私の頬を涙がなぞる 硝子の瞳から溢れ出す涙 それは血の味がいたしました ・・・嗚呼、貴方が恨めしい
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