第1話

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  千春と直樹 『直樹!走らないで!』 「早く来いよ。」 俺達は付き合って1年記念に熊本県のとある温泉に旅行に来た。 久しぶりの旅行に俺達はテンションがあがっていた。 『もう1年なんだよね。』 千春がつぶやいた。 「早いよな。」 俺達は高校の同級生。 23から付き合って今年で1年たつ。 千春と結婚しようと考えている俺は、この旅行でプロポーズをするつもりだ。 『温泉!見えてきた!あそこじゃない?旅館!』 「あっ本当だ!前屋山荘だな。」 俺達は前屋山荘という旅館を予約していた。 「はぁ、やっと着いた。」 車が通れない程、狭い道だったので、下の駐車場に車を止めて、旅館までの道、約3キロ程歩いた。 『疲れたね!』 千春は息を切らしながら言った。
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