13770人が本棚に入れています
本棚に追加
千春と直樹
『直樹!走らないで!』
「早く来いよ。」
俺達は付き合って1年記念に熊本県のとある温泉に旅行に来た。
久しぶりの旅行に俺達はテンションがあがっていた。
『もう1年なんだよね。』
千春がつぶやいた。
「早いよな。」
俺達は高校の同級生。
23から付き合って今年で1年たつ。
千春と結婚しようと考えている俺は、この旅行でプロポーズをするつもりだ。
『温泉!見えてきた!あそこじゃない?旅館!』
「あっ本当だ!前屋山荘だな。」
俺達は前屋山荘という旅館を予約していた。
「はぁ、やっと着いた。」
車が通れない程、狭い道だったので、下の駐車場に車を止めて、旅館までの道、約3キロ程歩いた。
『疲れたね!』
千春は息を切らしながら言った。
最初のコメントを投稿しよう!