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俺達はゆっくり旅館に入った。
出迎えとかないのか?
仲居さんは一人として出てこなかった。
『直樹・・ダレもいないのかな・・?』
と千春が言った時だった。
肩をポンポンとたたかれた。
俺はうしろを、振り返った。
『いらっしゃいませ。』
ウワッ!
心の中で叫んだ。
客を脅かすなよ・・。
『ご予約頂いた生田さまですね?』
旅館のオーナーらしき人だった。
「はっはい・・。」
俺は返事をする。
そして、そのオーナーらしき人に部屋まで案内してもらい、やっと俺達は部屋につき一息ついた。
『ご夕食は夕方の6時になります。二階の大広間の方へお越しくださいませ。』
「はーい。」
オーナーらしき人は部屋のドアをしめた。
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