第1話

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俺達はゆっくり旅館に入った。 出迎えとかないのか? 仲居さんは一人として出てこなかった。 『直樹・・ダレもいないのかな・・?』 と千春が言った時だった。 肩をポンポンとたたかれた。 俺はうしろを、振り返った。 『いらっしゃいませ。』 ウワッ! 心の中で叫んだ。 客を脅かすなよ・・。 『ご予約頂いた生田さまですね?』 旅館のオーナーらしき人だった。 「はっはい・・。」 俺は返事をする。 そして、そのオーナーらしき人に部屋まで案内してもらい、やっと俺達は部屋につき一息ついた。 『ご夕食は夕方の6時になります。二階の大広間の方へお越しくださいませ。』 「はーい。」 オーナーらしき人は部屋のドアをしめた。
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