第1話

27/39
前へ
/126ページ
次へ
『っていう話です。』 ミサの後輩は全て話してくれた。 タケルは放心していた。 『そんなことが、本当にあるのか?』 タケルは信じられないのであろう。 でも私はミサがおかしくなる前と後を知っている。 「タケルさん・・ミサは本当にCDに殺されたのかも知れない・・」 私はつぶやいた。 『CDで人が殺せるわけ・・』 「でも現にミサも、ミサの後輩の知人も同じような不信死をとげてるわ。」 タケルは下をむいた。 CDで人が殺せるなんて私だって信じられない。 とにかく、このCDを作った人を探さないと・・ 『幸子・・』 タケルは急に私の名前を呼んだ。 「え?」 『俺も調べる。警察なんかあてにならねぇ。ミサの死を、そのCDを調べる』 タケルはそう言い放った。 私はうなずくしかなかった。
/126ページ

最初のコメントを投稿しよう!

13770人が本棚に入れています
本棚に追加