処刑人～EXECUTE MAN～

処刑人's holiday

はしゃいでいる炎獅だが、次の瞬間、とてつもなく深刻な顔になった。深刻な顔の炎獅の目の先には、レジに向かう黒いサングラスとマスクをした、いかにも怪しい人がいた。その怪しい人が、着ている黒いジャケットの内ポケットから、何かとろうとした時、炎獅は、怪しい人に急接近した。そして、怪しい人の内ポケットにのびている手を、つかみ、
「止めて下さい。」と炎獅は、言った。
「何するですか。止めてください。」と怪しい人は、言った。女の人の声だった。
「貴方は、今から悪事を働こうとしていますね。そんな事は、止めて下さい。今ならば、何の罪も課せられません。」
「貴方、いったいなんなんですか。」
「私は、´処刑人´です。」
「処刑人って、まさか、あの!!」女の怪しい人は、とても驚いきながら言った。
「はい。ですから、貴方が、悪事を行なった瞬間、私は、貴方に地獄の裁きを与えなければなりません。我々処刑人は、悪行を行なった者を裁くのが、仕事ですが、あまり人を処刑したくは、ないんです。納得していただけましたか。」