アリスのボディガード

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毎日毎日似たような日々。 朝起きたら顔を洗って、歯を磨いて、朝食を済ませたら学校。 帰宅したら予習復習、夕食を食べて、お風呂に入って、歯を磨いて、眠る。 つまらない毎日。 退屈な日々。 今日もまた、朝がきた… 「お嬢様、朝でございます」 メイドがアリスを起こしに来た。 アリスは無言で起きると学校へ行く支度をし始める。 「今日はクロワッサンを焼いておりますよ、アリスお嬢様」 メイドのメアリーが微笑む。 アリスの世話役で、話し相手のメアリーは授業のノートや教科書の入った鞄を持つと、ドアへ向かった。 こんこん その時だった。 珍しくアリスの部屋のドアからノックする音が聞こえる。 「はい?あら、お父さん」 ドアを開くと、そこにはアリスの父親が立っていた。 「どうかしたの?」 首を傾げると、父親はアリスの髪を撫でて笑った。 今日は上機嫌だ。
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