妖しその目に何が映る(前編)

2/9
前へ
/18ページ
次へ
近付いてくるウエイターは長身で、優しそうな顔に似合わず頭は派手。 綺麗に染まったオレンジ色にみとれながら、そのまま視線を店内へと移す。 ウエイターもお客もどこか上品で、所詮通販で服を買うような自分には似合わない店だ。 入る店を間違ったと体が固まる。(なんで入ろうと思ったんだろう) 挙動不審になる女の手を優しく取り、肩に手を回す。 もちろん女は驚いたが、ニコリと笑われ心が自然と落ち着いた。 「席へご案内致します」
/18ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加