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近付いてくるウエイターは長身で、優しそうな顔に似合わず頭は派手。
綺麗に染まったオレンジ色にみとれながら、そのまま視線を店内へと移す。
ウエイターもお客もどこか上品で、所詮通販で服を買うような自分には似合わない店だ。
入る店を間違ったと体が固まる。(なんで入ろうと思ったんだろう)
挙動不審になる女の手を優しく取り、肩に手を回す。
もちろん女は驚いたが、ニコリと笑われ心が自然と落ち着いた。
「席へご案内致します」
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