姿なき声

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透と名乗った彼は、通り掛かりで、私達の祖先だとか、知り合いだったりではないらしい。 母と私の悲しみが強く、心配で動けなくなったんだといった。 「遥のそばには俺がいてやる。母さんの側には、遥がいてやれよ?」 透は優しくそういった。 私はその声に引き込まれるように、久々の深い眠りにおちていった…。
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