幽霊との付き合い方

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最近ちょっとのっとられ気味だ。 「悪霊じゃないでしょうね?」 むくれながら呟く私。 「俺は善意で正義の幽霊だ」 …………。 「高校生に煙草吸わしてるくせに。」 「…やっぱり正義じゃなくていいや」 「やっぱり悪霊だ」 「そんなに怒るなよ。甘いカフェオレもうまいよ?」 また一口口に含む。 わかってない。 私の意志じゃない行動が嫌なのに。 なんだか乗っ取られた気がする。 重要視してないとこが透だ。 「私の体なのに…」 「わかってるよ。トイレとお風呂は静かにしてるじゃん」 「あたりまえ!…ってか、その時もいるのかい?」 「まぁ、きにするな。」 「するわっ!」 少しきれぎみに私はぼやいた。 普通ならひっぱたいてやるんだけど…。 不便だなぁ。 軽く苦笑した私。
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